執事と共に日常を。
ふと、カンザキの横顔が春樹の背後に向けられた。


「おまたせぇ」


赤い顔でふらふらとカナが出てきた。


「大丈夫か?」

「ダメー」


と言ってカナは目の前の春樹に抱きついた。


「おい、カナっ」


しかし、ふらついているため強引に引き剥がせない。
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