執事と共に日常を。
恵理夜は、ユウヤの顔を少し意外に思いながら見つめていた。

血色はよくなり、顔つきも、口調も穏やかになっていた。


「ずいぶんと、吹っ切れた顔に見えるけど」

「ああ、君のおかげで」

「一瞬、誰だかわからなかったわ」

「いい変化、と捉えていいのかな」

「橋の上から今にも飛び降りそうにならなければね」


苦笑する姿も、あのときのユウヤとはずいぶん違う印象だった。
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