執事と共に日常を。
「……彼女がなくなった日、寒かったって、言ってたわよね。窓が凍ってたって」

「あ、ああ」

「セルフで給油した、って話もしたわね。満タンにしたんでしょう」

「そうだった」

「バッテリーも交換してもらった」

「それがどうしたんだい」

「もし、一酸化炭素中毒で亡くなったなら、エンジンが掛けっぱなしである必要があるはずよ」

「え……」
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