執事と共に日常を。
「ガソリンもバッテリーも切れてなければ、古い車のエンジンは勝手に切れないはず」

「…………」

「エンジンが掛けっぱなしなら、車は温まっているわよね。なのに窓が凍っていたってことは、一晩中放置されていたってことでしょう」

「…………」

「それに、自殺を匂わせていたけど、貴方の口から自殺という言葉は出てこなかったもの」


ユウヤは、肩を落とした。
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