執事と共に日常を。
暗さのせいか、飛び降りた橋は遥か高いところから影を落としている。

そのユウヤは、そんな恵理夜の膝の上で安らかに意識を失っていた。


「もう、のんきなんだから」


心配して人工呼吸まで考えた自分が馬鹿馬鹿しい。

彼は落ちたショックで気絶しただけで、呼吸も心拍も問題なかった。


「私が、馬鹿みたいじゃない」
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