執事と共に日常を。
「……お嬢様、今、どちらに?」

「この間迎えに来てくれた橋の袂よ」

「橋の袂?」

「悪いんだけど、すぐに車を出して迎えに来てくれないかしら」


春樹は、通話状態のまま片手で器用に出かける準備を始めた。
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