妖魔06~晴嵐~
「お前らは、暴走しないんだな」
「龍姫様から頂いた呪符の力だよ」
多分、体のどこかに呪符を貼り付けているのだろう。
「そうか」
今の世界では、妖魔にとっては酷といえよう。
全員分は用意できないとしても、主要人物の分だけ用意してれば問題解決に走る事が出来るわけだ。
「自由に動けるのなら問題はないな」
しかし、クルトが里から出てきたという事は、町の中に姉が存在する。
姉が存在するという事は、居場所を聞く事が出来る。
もしくは、姉とイヴァンが同じ場所にいるという事になる。
もっと言えば、イヴァンの仲間の学ランがいたのだから、イヴァンが近くに潜んでいる確率は高いはずだ。
「姉の居場所は掴んでいるのか?」
「魔力を感じるだ」
「俺もついていくぜ」
「必要ねえだ」
クルトは面倒くさそうな顔をして俺を追い払おうとした。
「倒すのはお前がすればいい。俺には俺の探すべき相手がいるかもしれないんだ」
「イヴァン?」
美咲が聞いてくる。
「奴の手がかりはゼロだからな。一くらいは手に入れておきたい」
「丞、無茶、しないでね」
「ありがとよ」
心配そうな顔をしている美咲に笑いかけた。
しかし、無茶をする以外に勝てる方法はないのだ。
俺とイヴァンの本当の死をもってして終結する。
それが、この戦いの全てである。
「龍姫様から頂いた呪符の力だよ」
多分、体のどこかに呪符を貼り付けているのだろう。
「そうか」
今の世界では、妖魔にとっては酷といえよう。
全員分は用意できないとしても、主要人物の分だけ用意してれば問題解決に走る事が出来るわけだ。
「自由に動けるのなら問題はないな」
しかし、クルトが里から出てきたという事は、町の中に姉が存在する。
姉が存在するという事は、居場所を聞く事が出来る。
もしくは、姉とイヴァンが同じ場所にいるという事になる。
もっと言えば、イヴァンの仲間の学ランがいたのだから、イヴァンが近くに潜んでいる確率は高いはずだ。
「姉の居場所は掴んでいるのか?」
「魔力を感じるだ」
「俺もついていくぜ」
「必要ねえだ」
クルトは面倒くさそうな顔をして俺を追い払おうとした。
「倒すのはお前がすればいい。俺には俺の探すべき相手がいるかもしれないんだ」
「イヴァン?」
美咲が聞いてくる。
「奴の手がかりはゼロだからな。一くらいは手に入れておきたい」
「丞、無茶、しないでね」
「ありがとよ」
心配そうな顔をしている美咲に笑いかけた。
しかし、無茶をする以外に勝てる方法はないのだ。
俺とイヴァンの本当の死をもってして終結する。
それが、この戦いの全てである。