妖魔06~晴嵐~
「あなたも守る覚悟ぐらいはあるんでしょう?」
「千鶴は、最後の希望だからな」
「姉さんはどうなのよ?」
「ロベリアが俺に対して注いでいる愛情分以上に守るさ」
「何よそれ、ダサい」
「これくらいが、丁度いいのさ」
本当ならば、美咲も子鉄も全て守ってやりたい。
でも、出来ないんだ。
そんな力なんて、俺にはありはしないんだよ。
「あなたらしいわ。そうやって死んで行くのね」
「厳しいな」
苦笑いを浮かべながら、椅子から立つ。
「ちょっと、龍姫のところに寄っていくか」
「そうよ!私は姉さんの匂いをかがないと!」
千鶴の体で何やろうとしてるんだよ。
そうツッコミを入れる前に階下へと下りていく。
俺も階下に降りてジャスミンの後を追った。
しかし、玄関を出た先にはジャスミンが倒れていた。
「ジャスミン!?」
傍に駆け寄ると、意識はあるようだ。
「何か、足にガタ来てる」
本人は無茶をしているわけではないようだが、体は正直なのだ。
「はあ、一応、千鶴の体でもあるんだからな」
「分ってるわよ、そんな事」
俺は千鶴の体を負ぶって歩く。
しかし、霧が濃いせいで、前が見えにくい。
道は覚えてるが、厄介である事には違いない。
「千鶴は、最後の希望だからな」
「姉さんはどうなのよ?」
「ロベリアが俺に対して注いでいる愛情分以上に守るさ」
「何よそれ、ダサい」
「これくらいが、丁度いいのさ」
本当ならば、美咲も子鉄も全て守ってやりたい。
でも、出来ないんだ。
そんな力なんて、俺にはありはしないんだよ。
「あなたらしいわ。そうやって死んで行くのね」
「厳しいな」
苦笑いを浮かべながら、椅子から立つ。
「ちょっと、龍姫のところに寄っていくか」
「そうよ!私は姉さんの匂いをかがないと!」
千鶴の体で何やろうとしてるんだよ。
そうツッコミを入れる前に階下へと下りていく。
俺も階下に降りてジャスミンの後を追った。
しかし、玄関を出た先にはジャスミンが倒れていた。
「ジャスミン!?」
傍に駆け寄ると、意識はあるようだ。
「何か、足にガタ来てる」
本人は無茶をしているわけではないようだが、体は正直なのだ。
「はあ、一応、千鶴の体でもあるんだからな」
「分ってるわよ、そんな事」
俺は千鶴の体を負ぶって歩く。
しかし、霧が濃いせいで、前が見えにくい。
道は覚えてるが、厄介である事には違いない。