妖魔06~晴嵐~
「じゃあな」
いつまでも構っている暇はない。
俺達にはやるべき事があるのだ。
「おや、私もピクニックに参加させていただいてもよろしいですかな?」
「お前、人の話を聞いてないのか?」
「ピクニックを否定された記憶はないんですよね」
いつまでも付きまとわれるのも嫌だな。
以前は助けてもらった。
それは感謝すべきだが、今回は危険度はさらに上がっている。
「俺らは、呑気にピクニックしてる場合じゃねえんだよ」
掻い摘んで状況を話す。
「それは死地に辿り着けるかもしれないという話ですね」
蛇のようないやらしい目に変化する。
「まだそんな事を言ってるのか」
「おやおや、私の生きている意味は死地にいかに辿り着くかですよ」
「お前の考えは分ったが、摩耶はどうするんだよ?」
「おや、摩耶さんの心配をしてくれるとは、葉桜君はやはり摩耶さんの旦那さんにふさわしいですね」
「漫才をしてる場合じゃねえんだよ」
クルトの苛立ちが表情に表れているようだ。
「パパ、ウチの事はええで、行ってき」
「おや、摩耶さんの理解力に感動せずにはいられませんね」
感動のかの字もお前には似合わないんだがな。
「という事で、私もご一緒させていただきますよ」
人の事よりも、自分の欲求を満たすとはな。
絶対的に拒否して時間をかけている場合でもない。
「ち、行くぞ」
「摩耶さん、葵さんとマリアさんに私のめざし料理を分けておいてください」
「何言ってるん。パパは絶対帰ってくるんや!」
「おやおや、あなたの帰省本能を揺るがす台詞に揺さぶられますね」
いつまでも構っている暇はない。
俺達にはやるべき事があるのだ。
「おや、私もピクニックに参加させていただいてもよろしいですかな?」
「お前、人の話を聞いてないのか?」
「ピクニックを否定された記憶はないんですよね」
いつまでも付きまとわれるのも嫌だな。
以前は助けてもらった。
それは感謝すべきだが、今回は危険度はさらに上がっている。
「俺らは、呑気にピクニックしてる場合じゃねえんだよ」
掻い摘んで状況を話す。
「それは死地に辿り着けるかもしれないという話ですね」
蛇のようないやらしい目に変化する。
「まだそんな事を言ってるのか」
「おやおや、私の生きている意味は死地にいかに辿り着くかですよ」
「お前の考えは分ったが、摩耶はどうするんだよ?」
「おや、摩耶さんの心配をしてくれるとは、葉桜君はやはり摩耶さんの旦那さんにふさわしいですね」
「漫才をしてる場合じゃねえんだよ」
クルトの苛立ちが表情に表れているようだ。
「パパ、ウチの事はええで、行ってき」
「おや、摩耶さんの理解力に感動せずにはいられませんね」
感動のかの字もお前には似合わないんだがな。
「という事で、私もご一緒させていただきますよ」
人の事よりも、自分の欲求を満たすとはな。
絶対的に拒否して時間をかけている場合でもない。
「ち、行くぞ」
「摩耶さん、葵さんとマリアさんに私のめざし料理を分けておいてください」
「何言ってるん。パパは絶対帰ってくるんや!」
「おやおや、あなたの帰省本能を揺るがす台詞に揺さぶられますね」