妖魔06~晴嵐~
「クルト、頼んだぜ」
歪みに穴を開けて、奥へと入る。
そこからが、始まりだ。
「丞ちゃん」
クルトが穴を開けようとしてるところで、子鉄が話しかけてくる。
「ん?」
「例え私達に何があろうが、最後まで千鶴を守るのよ」
子鉄は最初から、覚悟のある瞳をしている。
「ああ」
全てを守るだけの力はない。
でも、俺は行かなくてはならない。
それこそが、今立っている意味だ。
「開くだ!」
開いた穴から瘴気があふれ出す。
「行くぞ!」
瘴気の勢いを広まらせないために、一斉に穴の中へと駆け足で入る。
「え?」
刹那、俺達は奈落の底へと落ちる事となった。
「早速かよ!」
上空の穴は閉じ、暗闇にさらされた世界。
俺は、傍にある手を掴む。
他の皆も落ちていくようだ。
傍にいるのは誰かは分らないが、俺の手を握り返してきた。
相手が男なら最悪だが、握り返すような野郎はアカ・マナフくらいだ。
しかし、手の感触は女性の物であった。
そして、地面へと降り立った。
身体能力が高くなっているおかげか、足を折る事はなかったようだ。
相手の女性も妖魔だからこそ、普通に立っている。
歪みに穴を開けて、奥へと入る。
そこからが、始まりだ。
「丞ちゃん」
クルトが穴を開けようとしてるところで、子鉄が話しかけてくる。
「ん?」
「例え私達に何があろうが、最後まで千鶴を守るのよ」
子鉄は最初から、覚悟のある瞳をしている。
「ああ」
全てを守るだけの力はない。
でも、俺は行かなくてはならない。
それこそが、今立っている意味だ。
「開くだ!」
開いた穴から瘴気があふれ出す。
「行くぞ!」
瘴気の勢いを広まらせないために、一斉に穴の中へと駆け足で入る。
「え?」
刹那、俺達は奈落の底へと落ちる事となった。
「早速かよ!」
上空の穴は閉じ、暗闇にさらされた世界。
俺は、傍にある手を掴む。
他の皆も落ちていくようだ。
傍にいるのは誰かは分らないが、俺の手を握り返してきた。
相手が男なら最悪だが、握り返すような野郎はアカ・マナフくらいだ。
しかし、手の感触は女性の物であった。
そして、地面へと降り立った。
身体能力が高くなっているおかげか、足を折る事はなかったようだ。
相手の女性も妖魔だからこそ、普通に立っている。