妖魔06~晴嵐~
濃厚なる一時
「ここはどこだ?」
周囲は暗闇に包まれている。
他の奴らと逸れたようだ。
居れば面倒だし、必要はない。
しかし、一つだけ傍にニオイがする。
「そこにいるのは、クルトとかいう野郎か?」
「オラは野郎じゃないだ」
不満の声をあげるがどうでもいい。
「ち」
あまり話した事のない妖魔と一緒になってしまったのか。
面倒くせえ事になりやがった。
クルトを放っておいて、俺は一人歩き始める。
「どこに行くだ!」
「知るか」
地図も何もない。
立ち止まっていても埒があかない。
ならば、進むしかないだろう。
俺の隣をクルトが早足で進んでいく。
「ああ?」
「この先には、オラの獲物がいるだ。お前はゆっくり来てればいいだ」
「喧嘩売ってんのか?」
「そっちが喧嘩を吹っかけてきただ」
むかつく野郎だ。
だが、どうでもいい。
一人で野たれ死のうが、自分の責任なんだからな。
俺は足の速さは変えず、クルトの背中を追う形で歩いていく。
「たく、ついてねえ」
周囲は暗闇に包まれている。
他の奴らと逸れたようだ。
居れば面倒だし、必要はない。
しかし、一つだけ傍にニオイがする。
「そこにいるのは、クルトとかいう野郎か?」
「オラは野郎じゃないだ」
不満の声をあげるがどうでもいい。
「ち」
あまり話した事のない妖魔と一緒になってしまったのか。
面倒くせえ事になりやがった。
クルトを放っておいて、俺は一人歩き始める。
「どこに行くだ!」
「知るか」
地図も何もない。
立ち止まっていても埒があかない。
ならば、進むしかないだろう。
俺の隣をクルトが早足で進んでいく。
「ああ?」
「この先には、オラの獲物がいるだ。お前はゆっくり来てればいいだ」
「喧嘩売ってんのか?」
「そっちが喧嘩を吹っかけてきただ」
むかつく野郎だ。
だが、どうでもいい。
一人で野たれ死のうが、自分の責任なんだからな。
俺は足の速さは変えず、クルトの背中を追う形で歩いていく。
「たく、ついてねえ」