妖魔06~晴嵐~
「私は大丈夫。今は千鶴ちゃんを気遣ってあげて」
俺の心を見透かしているかのような台詞だ。
確かに、戦闘に慣れているのは美咲であり、今の場所に来る事の確認も千鶴本人にはしていない。
ジャスミンが異世界にいるという事は千鶴はOKを出したという事に他ならないが、ちゃんと聞いておかなければならない。
「ジャスミン、千鶴は起きてるか?」
「起きてるんじゃない」
そっぽを向いて、不機嫌そうな声を上げる。
多少ではあるが、ロベリアの事は落ち着いたらしい。
「ジャスミンが良いのなら変わってくれないか?」
ジャスミンは無言のままにこちらを向いたままだ。
しばらくすると、鎧が脱げてパジャマ姿の千鶴が姿を現した。
「千鶴」
「兄さん」
「お前に言っておきたい事がある」
「何?」
「お前の意見を聞かずに、ここに連れてきた事について謝りたいんだ」
千鶴は首を振った。
「ここにいるのは私の意志だよ。眠っている間とはいえ、ジャスミンにはいいと伝えておいたの」
「ああ」
「兄さん、私がやらなくちゃ、他のみんなが辛い目に遭うんだよね?」
「自分の意思では選択できないような出来事が起こるかもしれない」
「ずっと考えても状況は変わらない。私一人が泣いてる場合じゃない、そう思ったんだ」
「いけるか?」
「うん」
「千鶴」
「うん?」
「俺の体が朽ちるまで、お前を守るよ」
俺の意思は最初から変わらない。
「私もね」
俺の隣から美咲が顔を出した。
俺の心を見透かしているかのような台詞だ。
確かに、戦闘に慣れているのは美咲であり、今の場所に来る事の確認も千鶴本人にはしていない。
ジャスミンが異世界にいるという事は千鶴はOKを出したという事に他ならないが、ちゃんと聞いておかなければならない。
「ジャスミン、千鶴は起きてるか?」
「起きてるんじゃない」
そっぽを向いて、不機嫌そうな声を上げる。
多少ではあるが、ロベリアの事は落ち着いたらしい。
「ジャスミンが良いのなら変わってくれないか?」
ジャスミンは無言のままにこちらを向いたままだ。
しばらくすると、鎧が脱げてパジャマ姿の千鶴が姿を現した。
「千鶴」
「兄さん」
「お前に言っておきたい事がある」
「何?」
「お前の意見を聞かずに、ここに連れてきた事について謝りたいんだ」
千鶴は首を振った。
「ここにいるのは私の意志だよ。眠っている間とはいえ、ジャスミンにはいいと伝えておいたの」
「ああ」
「兄さん、私がやらなくちゃ、他のみんなが辛い目に遭うんだよね?」
「自分の意思では選択できないような出来事が起こるかもしれない」
「ずっと考えても状況は変わらない。私一人が泣いてる場合じゃない、そう思ったんだ」
「いけるか?」
「うん」
「千鶴」
「うん?」
「俺の体が朽ちるまで、お前を守るよ」
俺の意思は最初から変わらない。
「私もね」
俺の隣から美咲が顔を出した。