妖魔06~晴嵐~
「意外と早起きじゃねえか」
「弱気妖魔が、よくここまでたどり着いた」
ゆっくりと立ち上がる。
イヴァンのよく分からないプレッシャーが、俺達を支配していく。
原初なる者の力を支配したとでもいうのか。
原初とは初め。
神に近い存在である事は分かる。
しかし、神に近いというだけで、無敵ではない。
どういう攻撃を仕掛けてくる?
白い女の横に立ち、頭に手を置く。
「何が、目的なんだよ?」
「世界の変革」
「結局は、世界を変えるだのなんだのっていう考え方かよ」
「根底からの覆し。すなわち、人間も妖魔もいない、新時代を生み出す」
ある程度は、範囲内の答えではある。
今の世界を要らない物として捉えているわけだ。
改革派や秋野さんの考えよりも、性質が悪い。
「そのためには、新時代を築くための知識、理解が必要だった」
「その知識を手に入れて、理解をしたっていうのかよ」
イヴァンは自分の掌を見つめている。
「今、原初を理解し、力を使う事が出来る」
「あんた、原初なる者と融合したのね」
「ふ」
イヴァンは笑う。
「従えなどとは言わない。お前達はここで終わる」
イヴァンが見た先は、クルトだ。
「待てよ、待ちやがれよ!」
「弱気妖魔が、よくここまでたどり着いた」
ゆっくりと立ち上がる。
イヴァンのよく分からないプレッシャーが、俺達を支配していく。
原初なる者の力を支配したとでもいうのか。
原初とは初め。
神に近い存在である事は分かる。
しかし、神に近いというだけで、無敵ではない。
どういう攻撃を仕掛けてくる?
白い女の横に立ち、頭に手を置く。
「何が、目的なんだよ?」
「世界の変革」
「結局は、世界を変えるだのなんだのっていう考え方かよ」
「根底からの覆し。すなわち、人間も妖魔もいない、新時代を生み出す」
ある程度は、範囲内の答えではある。
今の世界を要らない物として捉えているわけだ。
改革派や秋野さんの考えよりも、性質が悪い。
「そのためには、新時代を築くための知識、理解が必要だった」
「その知識を手に入れて、理解をしたっていうのかよ」
イヴァンは自分の掌を見つめている。
「今、原初を理解し、力を使う事が出来る」
「あんた、原初なる者と融合したのね」
「ふ」
イヴァンは笑う。
「従えなどとは言わない。お前達はここで終わる」
イヴァンが見た先は、クルトだ。
「待てよ、待ちやがれよ!」