妖魔06~晴嵐~
イヴァンが近づいてくる。
「琴、準備は出来た?」
子鉄が琴をせかす。
「幸福を、得るためにゃ」
琴は詠唱をはじめると転移陣が光り始める。
「二人とも、頼んだわよ」
一人と一匹は転移陣に乗って、戦場へと駆け出した。
子鉄は鉄球を腰のホルダーに直す。
「退魔師としての仕事としちゃ、大きすぎるわね」
「子鉄、そなた、一人では、止められぬ」
龍姫が立ち上がろうとするが、力が入らないようだ。
子鉄は雲丸のおっさんから譲り受けた時雨を抜いた。
「退魔神剣」
子鉄が呟いた瞬間、湯気のようなものが立ち上がる。
刃の側面に呪符を滑らせると、光り始めた。
見た事がない技だ。
「いつも思う事があるのよ」
独り言のように話す。
「生きるって、簡単なように思えて難しいわね」
微笑を浮かべながら、イヴァンへと走り出す。
「逃げるのじゃ!子鉄!」
龍姫が必死になって叫んだ。
子鉄とイヴァンの間に衝撃が走る。
「琴、準備は出来た?」
子鉄が琴をせかす。
「幸福を、得るためにゃ」
琴は詠唱をはじめると転移陣が光り始める。
「二人とも、頼んだわよ」
一人と一匹は転移陣に乗って、戦場へと駆け出した。
子鉄は鉄球を腰のホルダーに直す。
「退魔師としての仕事としちゃ、大きすぎるわね」
「子鉄、そなた、一人では、止められぬ」
龍姫が立ち上がろうとするが、力が入らないようだ。
子鉄は雲丸のおっさんから譲り受けた時雨を抜いた。
「退魔神剣」
子鉄が呟いた瞬間、湯気のようなものが立ち上がる。
刃の側面に呪符を滑らせると、光り始めた。
見た事がない技だ。
「いつも思う事があるのよ」
独り言のように話す。
「生きるって、簡単なように思えて難しいわね」
微笑を浮かべながら、イヴァンへと走り出す。
「逃げるのじゃ!子鉄!」
龍姫が必死になって叫んだ。
子鉄とイヴァンの間に衝撃が走る。