妖魔06~晴嵐~
精進たる形
「はあ、はあ」
子鉄の攻撃は当たらない。
全て見切られているといってもいい。
「弱き者達よ。時には諦めも肝心だ」
小鉄は再び斬りかかろうとすると、ボディーに拳を一発入れられ、頬を蹴られ横に吹っ飛ぶ。
「これほどつまらないものはない」
何故、子鉄を殺そうとしない。
何か原因があるというのか?
殺さないという考えが過ちなのか?
殺せないという考えが正しいというのか?
もし、殺せないだとするのなら、何故なのか。
はっきりと、自分の体を操れていない。
それしか考えられない。
じゃあ、何故、自分の体を操れていないのか。
答えは、一つ。
自分の人格の他に存在している人格があるからだ。
『人格、奴は原初なる者を操ろうとしている』
原初なる者とて生きている。
たとえ、道具を集めたからといって抑えられるかといえば、そうじゃないのだ。
「子鉄よ。もう、よい、もう、よいのじゃ。ワラワ達の負けじゃ。何も、かも間に合わなかったのじゃ」
いつもの輝いた姿は微塵もない、やつれた顔の龍姫が呟いた。
「ふざけるんじゃないわ。まだ、何も試してないじゃないの!」
子鉄は再び立ち上がり、剣を構えた。
子鉄の攻撃は当たらない。
全て見切られているといってもいい。
「弱き者達よ。時には諦めも肝心だ」
小鉄は再び斬りかかろうとすると、ボディーに拳を一発入れられ、頬を蹴られ横に吹っ飛ぶ。
「これほどつまらないものはない」
何故、子鉄を殺そうとしない。
何か原因があるというのか?
殺さないという考えが過ちなのか?
殺せないという考えが正しいというのか?
もし、殺せないだとするのなら、何故なのか。
はっきりと、自分の体を操れていない。
それしか考えられない。
じゃあ、何故、自分の体を操れていないのか。
答えは、一つ。
自分の人格の他に存在している人格があるからだ。
『人格、奴は原初なる者を操ろうとしている』
原初なる者とて生きている。
たとえ、道具を集めたからといって抑えられるかといえば、そうじゃないのだ。
「子鉄よ。もう、よい、もう、よいのじゃ。ワラワ達の負けじゃ。何も、かも間に合わなかったのじゃ」
いつもの輝いた姿は微塵もない、やつれた顔の龍姫が呟いた。
「ふざけるんじゃないわ。まだ、何も試してないじゃないの!」
子鉄は再び立ち上がり、剣を構えた。