妖魔06~晴嵐~
「まあ、待て」
両手を挙げながらも、蛍の余裕を失わない。
「何?」
「その引き金を引くという事は、お前さんと俺は終わりって事だ」
「そうだ」
「お前は、それが出来る女か?」
半ば、睨みつけるように蛍は洋子を見る。
「ちょっとあんた、何よ?」
隣から出てこようとしたスラーヴカに拳銃を向ける。
「動くな。今は私と蛍の話し合いの途中だ」
「ふざけないでよ。私もこいつの被害にあってんの」
「まあまあ、そんなに怒るなと何度言えば」
「誰のせいで、こんな事になってると思ってるんだ?」
空いた片手にも拳銃は握られている。
「やだ、嫉妬に狂う女って、醜い」
「私は嫉妬深さも自分の一つだと自覚している。お前にとやかく言われようが関係ない」
撃鉄を上げる。
「ふう」
いつの間にか、タバコを吸っている蛍。
「お前さんがそういうのなら撃てばいい」
「随分と潔いんだな」
蛍の出方を伺っている洋子は、心情を読めないでいる。
「どうかな?」
「終わり」
その時、スラーヴカの能力が発動し、部屋全体が霧に包まれる。
自分の傍にいるはずなのに、誰しもが位置を掴めなくなった。
両手を挙げながらも、蛍の余裕を失わない。
「何?」
「その引き金を引くという事は、お前さんと俺は終わりって事だ」
「そうだ」
「お前は、それが出来る女か?」
半ば、睨みつけるように蛍は洋子を見る。
「ちょっとあんた、何よ?」
隣から出てこようとしたスラーヴカに拳銃を向ける。
「動くな。今は私と蛍の話し合いの途中だ」
「ふざけないでよ。私もこいつの被害にあってんの」
「まあまあ、そんなに怒るなと何度言えば」
「誰のせいで、こんな事になってると思ってるんだ?」
空いた片手にも拳銃は握られている。
「やだ、嫉妬に狂う女って、醜い」
「私は嫉妬深さも自分の一つだと自覚している。お前にとやかく言われようが関係ない」
撃鉄を上げる。
「ふう」
いつの間にか、タバコを吸っている蛍。
「お前さんがそういうのなら撃てばいい」
「随分と潔いんだな」
蛍の出方を伺っている洋子は、心情を読めないでいる。
「どうかな?」
「終わり」
その時、スラーヴカの能力が発動し、部屋全体が霧に包まれる。
自分の傍にいるはずなのに、誰しもが位置を掴めなくなった。