妖魔06~晴嵐~
創造主
イヴァンの心の中で一人残された吟は二人が合併した姿を見ていた。
そこには、吟の見覚えのある姿があった。
「二人の意識が交わった事で、イヴァンの意識が弱まったアルか」
顕現するは創造主たる女神。
白く透き通った髪。
男とも女ともとれる中性的な、美しい顔。
傷一つない裸を白い布で覆っている。
「『メトロディアナ』」
メトロディアナは目を閉じたままである。
「アチシの血を受け継いだ丞がお前の一本の柱となったアル」
吟はメトロディアナに話しかけるかのように言葉を発する。
「だが、完全なる血でない故に不完全アル」
吟は構えを解こうとはしない。
メトロディアナは静かに瞳を開けた。
「アチシも、不完全に代わりはないアルな」
メトロディアナは物言わず、腕を上げる。
吟は音を立てずに動き始める。
先ほど吟がいた場所に穴が開く。
思い出達が飲み込まれていった。
「こっちの攻撃も当てられそうにないアルな」
吟は、逃げの一手を選択する事にした。
そこには、吟の見覚えのある姿があった。
「二人の意識が交わった事で、イヴァンの意識が弱まったアルか」
顕現するは創造主たる女神。
白く透き通った髪。
男とも女ともとれる中性的な、美しい顔。
傷一つない裸を白い布で覆っている。
「『メトロディアナ』」
メトロディアナは目を閉じたままである。
「アチシの血を受け継いだ丞がお前の一本の柱となったアル」
吟はメトロディアナに話しかけるかのように言葉を発する。
「だが、完全なる血でない故に不完全アル」
吟は構えを解こうとはしない。
メトロディアナは静かに瞳を開けた。
「アチシも、不完全に代わりはないアルな」
メトロディアナは物言わず、腕を上げる。
吟は音を立てずに動き始める。
先ほど吟がいた場所に穴が開く。
思い出達が飲み込まれていった。
「こっちの攻撃も当てられそうにないアルな」
吟は、逃げの一手を選択する事にした。