妖魔06~晴嵐~
俺の精神だけイヴァンの体の中に残った。
俺はイヴァンの体を操り、外の世界を見た。
「これは」
俺の周りには、俺が鉄球で見ていた時よりも被害が広がっていた。
俺は自分の体を見ると、イヴァンのままのようだ。
融合した後の起こった事に大体予想はついた。
「兄さん、ね」
目の前には、神々しく輝きながら髪の色も変わっている千鶴が立っていた。
「どうしたんだよ、それ」
「兄さんに言わなくちゃならない事があるの」
いいにくそうな顔をしている。
「赤い霧はこのままでは戻らない」
「そうか」
世界が終わらないというのはこの事だったのか。
「それは分かったけど、今は皆を治すのが先なんじゃないのか」
千鶴は首を横に振る。
「兄さん、今の世界では滅びるしかないの」
「どういう意味だよ」
「私は兄さん達に幸せな生活を送って欲しい」
「おい、千鶴、お前、馬鹿な事を考えてるだろ」
「ごめんね、兄さん」
千鶴が腕を上げようとするのを止めようとした。
しかし、遅かったらしい。
上げた瞬間に、俺は眠気に襲われた。
俺はイヴァンの体を操り、外の世界を見た。
「これは」
俺の周りには、俺が鉄球で見ていた時よりも被害が広がっていた。
俺は自分の体を見ると、イヴァンのままのようだ。
融合した後の起こった事に大体予想はついた。
「兄さん、ね」
目の前には、神々しく輝きながら髪の色も変わっている千鶴が立っていた。
「どうしたんだよ、それ」
「兄さんに言わなくちゃならない事があるの」
いいにくそうな顔をしている。
「赤い霧はこのままでは戻らない」
「そうか」
世界が終わらないというのはこの事だったのか。
「それは分かったけど、今は皆を治すのが先なんじゃないのか」
千鶴は首を横に振る。
「兄さん、今の世界では滅びるしかないの」
「どういう意味だよ」
「私は兄さん達に幸せな生活を送って欲しい」
「おい、千鶴、お前、馬鹿な事を考えてるだろ」
「ごめんね、兄さん」
千鶴が腕を上げようとするのを止めようとした。
しかし、遅かったらしい。
上げた瞬間に、俺は眠気に襲われた。