妖魔06~晴嵐~
始まりの春
消えた名前
俺は自分の部屋で目を覚ました。
「ふぁあ」
六畳間の部屋。
勉強机に俺が寝ているベッドがある。
傍には高校生の制服がかけられている。
目に入ったのは、四月のカレンダーだ。
いつもと変わりのない世界。
俺にとってはそれが平和であり、充実していると思っている。
足りない物もないと思ってる。
俺は眠たげな目をこすりながら、窓を開く。
「今日も、いい風だな」
目覚ましがなるよりも前に目覚めても、二度寝しようとは思わなかった。
ただ、今日は起きてから、不思議な感覚があった。
長い夢を見ていたような感覚がはっきりと残っているのだ。
夢のはずなのに、少し覚えていたりもする。
でも、結局は夢に過ぎないと思う。
なぜなら、不思議な力なんてものはこの世にはないからだ。
あっても、俺には関わりなんかない。
「そう、だよな」
俺は制服に着替えると、部屋から出る。
俺の隣にも部屋がある。
そこには、俺の従姉にあたる吟ネエが住んでいる。
吟ネエは俺の憧れの人であり、好意を抱いている。
今日はまだ寝ているようだ。
「ふぁあ」
六畳間の部屋。
勉強机に俺が寝ているベッドがある。
傍には高校生の制服がかけられている。
目に入ったのは、四月のカレンダーだ。
いつもと変わりのない世界。
俺にとってはそれが平和であり、充実していると思っている。
足りない物もないと思ってる。
俺は眠たげな目をこすりながら、窓を開く。
「今日も、いい風だな」
目覚ましがなるよりも前に目覚めても、二度寝しようとは思わなかった。
ただ、今日は起きてから、不思議な感覚があった。
長い夢を見ていたような感覚がはっきりと残っているのだ。
夢のはずなのに、少し覚えていたりもする。
でも、結局は夢に過ぎないと思う。
なぜなら、不思議な力なんてものはこの世にはないからだ。
あっても、俺には関わりなんかない。
「そう、だよな」
俺は制服に着替えると、部屋から出る。
俺の隣にも部屋がある。
そこには、俺の従姉にあたる吟ネエが住んでいる。
吟ネエは俺の憧れの人であり、好意を抱いている。
今日はまだ寝ているようだ。