妖魔06~晴嵐~
「今度は私があなたの幸せを奪う」
悲鳴が終わり、覚悟の声を上げた。
狙いを定め、腕から塊が砲弾の如く飛び出る。
南西へと駆け抜ける砲弾。
その先にはビルがあり、窓を打ち抜いて内部へと突入する。
弾丸が内部へ入ろうとした瞬間、何かが光ったようにも見えた。
「どう?」
周囲の黒い影は、まだ消えない。
「次、早くしろ」
「ちょっと、待ってよ。負担がかかるのは千鶴なの」
再び、光がビルを貫く。
すると、黒い影は消えた。
「何が起こった?」
「解らない。でも、助かったのは確か」
俺は、光が飛んできた方角を見る。
だが、遠すぎてよくは見えない。
周囲の人間達がざわめき始めた。
笹原妹がビルから、地上へと降り立つ。
「けが人の治療をします!すいません!通してください!」
人間達がいるのにも関わらず、自分の力を披露する。
いや、それ以前に、葉桜妹の体を借りた女によって、周囲から怪訝の眼差しで見られているのは確かだ。
「ち、見てんじゃねえ。殺すぞ?」
関わる事も面倒くさい。
俺は歩き始める。
一体、誰がやったのかは解らない。
他にも探している奴等がいるとでもいうのか。
だが、これで再び手がかりが消えてしまったのは確かだ。
「ち」
非常に面倒くせえ。
悲鳴が終わり、覚悟の声を上げた。
狙いを定め、腕から塊が砲弾の如く飛び出る。
南西へと駆け抜ける砲弾。
その先にはビルがあり、窓を打ち抜いて内部へと突入する。
弾丸が内部へ入ろうとした瞬間、何かが光ったようにも見えた。
「どう?」
周囲の黒い影は、まだ消えない。
「次、早くしろ」
「ちょっと、待ってよ。負担がかかるのは千鶴なの」
再び、光がビルを貫く。
すると、黒い影は消えた。
「何が起こった?」
「解らない。でも、助かったのは確か」
俺は、光が飛んできた方角を見る。
だが、遠すぎてよくは見えない。
周囲の人間達がざわめき始めた。
笹原妹がビルから、地上へと降り立つ。
「けが人の治療をします!すいません!通してください!」
人間達がいるのにも関わらず、自分の力を披露する。
いや、それ以前に、葉桜妹の体を借りた女によって、周囲から怪訝の眼差しで見られているのは確かだ。
「ち、見てんじゃねえ。殺すぞ?」
関わる事も面倒くさい。
俺は歩き始める。
一体、誰がやったのかは解らない。
他にも探している奴等がいるとでもいうのか。
だが、これで再び手がかりが消えてしまったのは確かだ。
「ち」
非常に面倒くせえ。