妖魔06~晴嵐~
「ミールオルディンさーん」
すぐにでも発砲できるよう、トリガーに指をかけている。
銃口の先にはサイレンサーがついている。
「何のこと?」
「口頭でとぼけてもいいわーん。でも、ここ数日であなたがミールオルディンだという情報と証拠はあるんだしねーん」
懐から取り出したテープレコーダーから聞こえてくるのは、秋野湊と売店のおばちゃんのやり取りだった。
「盗聴」
「そういう事なのよーん。で、今から言わなければ、あんたは余生を過ごす事なくバイバイビーンだわーさ」
「何が、目的?」
死ぬかもしれないという状況なのに、落ち着いていた。
「ちょっとした情報が欲しいのよねーん」
「言うとでも」
「貴方達のボスの居場所はどこかしらーん?」
「知らない」
「組織のために生きる、素晴らしい心がけねーん。でも、あんたにも家族はいるのよねーん?どこにいるのーん?」
「知らない」
「ご立派ねーん」
トリガーを引き、おばさんの頭を打ち抜いた。
「一人で死ぬ道を選ぶなんてねーん」
周囲には人はいない。
何もなかったかのように、ロックは歩き出した。
再び電話をかけなおす。
「こっちは駄目だったみたーい。え?隊長の方はいけたのーん。そう、分かったわーん。まあ、気をつけてねーん」
携帯を懐へと収めた。
『君は嘘つきだ』
「そうかしらーん?」
『今のも不意打ちだ』
「細かい事はいいじゃなーい。じゃあ、まだ仕事はあるしーん、行くわよーん」
ロックは次なる仕事場へと急いだ。
すぐにでも発砲できるよう、トリガーに指をかけている。
銃口の先にはサイレンサーがついている。
「何のこと?」
「口頭でとぼけてもいいわーん。でも、ここ数日であなたがミールオルディンだという情報と証拠はあるんだしねーん」
懐から取り出したテープレコーダーから聞こえてくるのは、秋野湊と売店のおばちゃんのやり取りだった。
「盗聴」
「そういう事なのよーん。で、今から言わなければ、あんたは余生を過ごす事なくバイバイビーンだわーさ」
「何が、目的?」
死ぬかもしれないという状況なのに、落ち着いていた。
「ちょっとした情報が欲しいのよねーん」
「言うとでも」
「貴方達のボスの居場所はどこかしらーん?」
「知らない」
「組織のために生きる、素晴らしい心がけねーん。でも、あんたにも家族はいるのよねーん?どこにいるのーん?」
「知らない」
「ご立派ねーん」
トリガーを引き、おばさんの頭を打ち抜いた。
「一人で死ぬ道を選ぶなんてねーん」
周囲には人はいない。
何もなかったかのように、ロックは歩き出した。
再び電話をかけなおす。
「こっちは駄目だったみたーい。え?隊長の方はいけたのーん。そう、分かったわーん。まあ、気をつけてねーん」
携帯を懐へと収めた。
『君は嘘つきだ』
「そうかしらーん?」
『今のも不意打ちだ』
「細かい事はいいじゃなーい。じゃあ、まだ仕事はあるしーん、行くわよーん」
ロックは次なる仕事場へと急いだ。