妖魔06~晴嵐~
千鶴に背を向け、俺は歩き始める。
「兄さん」
「やる気になったらやる気になったでいいんだよ。俺はお前の意思を無視する事なんて出来ないんだしな」
その一言をつげ、墓から出る。
今の千鶴には考える事が多い。
二日の間で答えを出してくれればいいのだがな。
そうならなかった時は、全てが終わる。
後ろからはロベリアが付いてきた。
「王子様、行くの?」
「イヴァンのボケがどこにいるかわかんねえけどな」
「私も、行く」
「死ぬかもしれねえぜ?」
「もう、置いていかれるのは嫌」
「そうか」
途方もないが、どこかにヒントがあるのも確かな事だ。
「姉さんを誘拐しようとしてるんじゃないわ!」
前からのドロップキックを両手で受け止める。
勢いだけはある蹴りに覚えはある。
傍に立っているのは、ライダースーツを着用したジャスミンだ。
「よ、元気にしてたか?」
「しぶとい奴ね」
「やる事があってな」
「私も行ってあげる」
「ジャスミンが、か?」
「何よ、姉さんが行くのなら私も一緒。分かってるでしょ」
「ありがたいね。実は、お前も来ないかと思ってたんだ」
「私の心は姉さんの物なの、冗談は顔だけにしてよ」
「へいへい、じゃあ、行くとするか」
俺達三人はあてを見つけるために、周囲の探索を始めた。
「兄さん」
「やる気になったらやる気になったでいいんだよ。俺はお前の意思を無視する事なんて出来ないんだしな」
その一言をつげ、墓から出る。
今の千鶴には考える事が多い。
二日の間で答えを出してくれればいいのだがな。
そうならなかった時は、全てが終わる。
後ろからはロベリアが付いてきた。
「王子様、行くの?」
「イヴァンのボケがどこにいるかわかんねえけどな」
「私も、行く」
「死ぬかもしれねえぜ?」
「もう、置いていかれるのは嫌」
「そうか」
途方もないが、どこかにヒントがあるのも確かな事だ。
「姉さんを誘拐しようとしてるんじゃないわ!」
前からのドロップキックを両手で受け止める。
勢いだけはある蹴りに覚えはある。
傍に立っているのは、ライダースーツを着用したジャスミンだ。
「よ、元気にしてたか?」
「しぶとい奴ね」
「やる事があってな」
「私も行ってあげる」
「ジャスミンが、か?」
「何よ、姉さんが行くのなら私も一緒。分かってるでしょ」
「ありがたいね。実は、お前も来ないかと思ってたんだ」
「私の心は姉さんの物なの、冗談は顔だけにしてよ」
「へいへい、じゃあ、行くとするか」
俺達三人はあてを見つけるために、周囲の探索を始めた。