妖魔06~晴嵐~
「で、あんたの願いって何よ?」
男は語らない。
「まだ怒ってんの?しょうがないなー、私が一から話して上げる」
女はため息をつきながら、自分の事を話す。
「私はロシアに住む妖魔のヤロスラヴァ=国崎。スラーヴカでいいよ。趣味はテニスに彼氏募集中。願いは不老かな」
スラーヴカは茶色の髪に青い目、露出度が高い服を着ている。
「不老?」
男は足を止め、振り返る。
「妖魔って、長寿とはいえ歳とってじいさんばあさんになるじゃない?私、耐えられなくてさ。死ぬのはいいんだけど、年食って醜くなるのは嫌なの」
二人は再び足を進めた。
「次は、あんたの事、聞かせてよ」
「ネロ、イギリスの妖魔だ」
ネロは黒髪に紅い瞳を持っている。
「願い事は?」
「これ以上、余計な事を言う必要はない」
感情の篭らない声を上げて足を止めず、アスファルトを進み続ける。
「ふうん、そんなに怪しい事なんだ」
スラーヴカは笑いを含みながらも、隣から離れない。
辿り着いたのは繁華街。
辺りには人間と妖魔が入り混じりながらも、歩いている。
「ちょっと、あそこ寄ってかない?」
指差したのはファーストフード店。
「やる事がある」
ネロにとって、仲間ではないスラーヴカのいう事を全く聞く気はない。
男は語らない。
「まだ怒ってんの?しょうがないなー、私が一から話して上げる」
女はため息をつきながら、自分の事を話す。
「私はロシアに住む妖魔のヤロスラヴァ=国崎。スラーヴカでいいよ。趣味はテニスに彼氏募集中。願いは不老かな」
スラーヴカは茶色の髪に青い目、露出度が高い服を着ている。
「不老?」
男は足を止め、振り返る。
「妖魔って、長寿とはいえ歳とってじいさんばあさんになるじゃない?私、耐えられなくてさ。死ぬのはいいんだけど、年食って醜くなるのは嫌なの」
二人は再び足を進めた。
「次は、あんたの事、聞かせてよ」
「ネロ、イギリスの妖魔だ」
ネロは黒髪に紅い瞳を持っている。
「願い事は?」
「これ以上、余計な事を言う必要はない」
感情の篭らない声を上げて足を止めず、アスファルトを進み続ける。
「ふうん、そんなに怪しい事なんだ」
スラーヴカは笑いを含みながらも、隣から離れない。
辿り着いたのは繁華街。
辺りには人間と妖魔が入り混じりながらも、歩いている。
「ちょっと、あそこ寄ってかない?」
指差したのはファーストフード店。
「やる事がある」
ネロにとって、仲間ではないスラーヴカのいう事を全く聞く気はない。