妖魔06~晴嵐~
「何故、私があなたを始末しなかったか」
無傷の秋野は一人で語る。
「あなたは厄介ではあるけれど、それだけ私を楽しませる要素がある」
秋野は笑う。
「目的に障害は付き物。だけど、それだけに達成感も大きい」
ジャックの頬には一筋の汗が流れる。
冷静になればなるほどに、相手の力の大きさがジャックには伝わってきた。
「私は、自分でも予想が付かないほどの達成感が欲しいの。今まで生きてきた中で得られないほどのエネルギーを得たいの」
ジャックはこのままでは決着が付かないと踏んだ。
今の状態では銃弾、爆弾の類は無意味である。
秋野の前にある防弾ガラスがジャックにそう告げている。
「ルール『弾丸はどんなものでも貫通する』」
新たなるルールを着用したところで、ジャックは動き始めようとする。
しかし、壁の向こう側から飛んでくるのは、さっき指定した弾丸。
人間の生身であるジャックは回避しきれず、腕に弾丸を叩き込まれる。
秋野も拳銃を所持していた。
ジャックは予想していなかったわけではない。
ただ、あまりにも正確に場所を把握していた事に、ミスをしたのだ。
「聞こえてるわよ」
ジャックは傷を気にする事無く、片腕を上げて応戦する。
弾丸は壁を貫通し、秋野に向って飛んでいく。
しかし、壁の向こう側を透視するという能力はない。
だからこそ、秋野は余裕をもって行動する事が出来た。
無傷の秋野は一人で語る。
「あなたは厄介ではあるけれど、それだけ私を楽しませる要素がある」
秋野は笑う。
「目的に障害は付き物。だけど、それだけに達成感も大きい」
ジャックの頬には一筋の汗が流れる。
冷静になればなるほどに、相手の力の大きさがジャックには伝わってきた。
「私は、自分でも予想が付かないほどの達成感が欲しいの。今まで生きてきた中で得られないほどのエネルギーを得たいの」
ジャックはこのままでは決着が付かないと踏んだ。
今の状態では銃弾、爆弾の類は無意味である。
秋野の前にある防弾ガラスがジャックにそう告げている。
「ルール『弾丸はどんなものでも貫通する』」
新たなるルールを着用したところで、ジャックは動き始めようとする。
しかし、壁の向こう側から飛んでくるのは、さっき指定した弾丸。
人間の生身であるジャックは回避しきれず、腕に弾丸を叩き込まれる。
秋野も拳銃を所持していた。
ジャックは予想していなかったわけではない。
ただ、あまりにも正確に場所を把握していた事に、ミスをしたのだ。
「聞こえてるわよ」
ジャックは傷を気にする事無く、片腕を上げて応戦する。
弾丸は壁を貫通し、秋野に向って飛んでいく。
しかし、壁の向こう側を透視するという能力はない。
だからこそ、秋野は余裕をもって行動する事が出来た。