夢つづり
少年に触れられただけで、
せつなくなった。

少年の顔が近づく。
私の顔に、少年の顔が近づく。

愛しいと思った少年の顔は、綺麗だった。整った容姿は、男らしいのにどこか中性的
幼気なのに老成している。
近づく少年。

表現なんてわからない。
ただ、色気がすごい。

私の顔と、少年の顔が触れそうになる。

私の唇と、少年の唇が触れる前に小さな声で何か言うけど聞きとれない。

唇が触れあった。

そして、何かが私の中で弾ける。

巡る、巡る。私の記憶が廻っていく。
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