ゴーストリッパー
「メアリーのことを良く思ってなかったこいつらが駆け落ちなんてするって分かったときにはどうなるか分かってる。」

何のその言葉にバジルの頭の中に兄の言葉が浮かぶ。

『メアリーは
殺されたんだよ!』

「もしかしてメアリーを殺したのって……うっ嘘だそんなはず…ない…」

「メアリーを殺したのは
俺らの親達だ…。
だから殺してやったんだよ!
メアリーを殺したあいつらが
普通に笑って生きてるなんて
おかしいだろ?なぁ?」
兄は狂ったようにニヤリと
笑い話を続ける。
「約束の時間あの場所で
何時も来るはずのない
メアリーを待ってたなんて
おかしいだろ?
家に帰ると親父がおふくろと話してるのが聞こえたよ。

『悪いことした』『しかたないあの娘が金で手を引かないから…脅すつもりがあんなことに』だぞ?俺が問い詰めたら
おふくろがしゃべったよ。
メアリーは沈めたとな。

だから…だから殺した!」

兄はバジルに向かって来る。

「バジル…お兄ちゃんと一緒に死のう!」

「いっ…いやだぁぁぁ!!!」
バジルは近くにあったハサミを振り回した。

ぶち
ブシュ!!

バジルがゆっくり目を開けるとバジルのハサミが兄の喉を突き刺していた。
バジルはハサミを引き抜いた。
すると兄の首からは
止まることもなく噴水のように溢れでる。

バジルの持っているハサミにはピンク色の生暖かい
兄の肉片がついていた。
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