君の生きる理由になる
「ただいまー、」
玄関を上がるとママがリビングから、ひょこっと顔を出してきた。
「おかえりなさい。なんか良いことあったの?」
「えー別にー。」
「嘘だぁ。顔が緩んでるわよ。」
「何にもないよ〜。」
「まっいいけどね。」
そう言いながら、ママはリビングへ戻った。
「あっママ!!」
「ん!!なに!!?」
「明日携帯買ってくるから。」
「アンタ買い方とか分かんの?」
「友達がね、一緒に行ってくれるって。」
「そう、良かったわね。」
「うん。」