君の生きる理由になる


「ずっと白い壁に囲まれた生活だったんだ。」

「えっ?」

「病院。」

「あー、そうだよね。」

「私は基本大人とじゃなきゃ外に出ちゃいけなくて…遊ぶなんてもってのほか。」

「辛かったね。」

「でも、それなりに楽しかったし…学校には、ほとんど行けなくても院内学級とかで友達できたから。」

「そうなんだ。俺は当たり前の様に、こっちの友達と毎日過ごしてたから、正月とか日本帰っても従兄弟たちと正直壁があるかんじ。」

「なんか、奏嗣くんも大変なんだね。」



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