【短編】瞳
あぁ……私、矢野君が恐かったんじゃないんだ。
綺麗だから。
吸い込まれそうだから。
この瞳を見たら恋に堕ちるから。
だから恐かったんだ。
でも……初めから。
あの瞳を見た時から。
矢野君が“好き”だったんだ。
認めるのが恐かったんだ。
「矢野君……私も……好き///」
少し赤い顔でフッと笑い、
「さっき聞いた」
って……って独り言聞かれてたんだ///
恥ずかしいぃぃ///
その後……優しく抱きしめられて、優しいキスをしてくれた。
そして恐かった瞳が、優しく見えたんだ。
-END-