好きすぎだぁ~りん




「ただいま。」

家に帰り部屋のベッドに崩れこむ。
言いすぎたかなぁ。
てか知り合って初日に喧嘩ってありえないよね。
まあ私のせいだけどね…。


♪~♪~

メールの受信音で体がビクッと震えた。
斗真からかな、と思ったら男友達の裕からだった。
裕は昔から仲がよく同じ学校に入学した唯一の異性の友達。



〔おい、斗真と何かあった?〕

え、斗真と仲良いの?
ちょっと意外だった私はきょとんとしてしまった。

〔仲良いの?〕

♪~♪~
〔中学の時からかなり仲良し。
 しかも俺と斗真同じクラスじゃん!
 で、何があった訳?〕


あ、斗真と同じ5ホームか。


〔ひどいこと言ったかも〕

裕にだけ本音を言ってしまおう。
そしたらこのモヤモヤもなくなるかもしれないしな…。


♪~♪~
〔知ってる。斗真から電話来たし〕

…やっぱり裕に言ったのか。


〔斗真って何者?〕


送信っ…と。
ちょっと失礼な言い方かな?


♪~♪~
〔斗真は唐突すぎて誤解してしまうかもしれないけどかなりいい奴だし、お前のこと真剣に好きなのは本当だよ。俺はマジでおすすめする。
 まあ、とりあえず明日謝れよ。〕



謝る…か。
やっぱそーだよなぁ。

私は〔わかった。ありがとう〕とだけ送って深い眠りについた。


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