好きすぎだぁ~りん
とぼとぼ歩く私とは正反対の能天気な彼。
「…てか、家どこだっけ」
はいきた。順序踏んでない証拠。
「西町区だよ。神谷くんは?」
「神谷じゃなくて斗真でいいよ!
俺は北区!通り道だな!」
にこにこしながらこっちを見てきた。
何かちゃんと見たらかっこいい。
でも性格が…能天気すぎる。
クール(に見せかけてる)私にはちょっとダメかな。
そう考えながら歩いてたら階段を踏み外してしまった。
「ふぁ!!!」
「あっぶね!!!」
神谷斗真が私の腕を咄嗟に引っ張ってくれたおかげで転げ落ちなくてすんだ。
「びっくりした…ありがとう。」
「俺もびっくりした…。
あ!!!!」