幼なじみの二人。*+ -完-

兄ちゃんなんて…大っ嫌いだっ!

ゆっくりと落ちないように、階段を降りて行く。

リビングのドアを開けようとしたら…

「僕、北川でも何で兄ちゃんの方の弟なんだろ…」

……??
燈輝?

「……っ…」

か細い声がリビングから聞こえて来た。

……これは、行ってあげるべきなのかな??


ガチャ。

リビングのドアが開いて吃驚したのか、一瞬肩を震わせ、こちらに振り返った燈輝。

「……光…姉ちゃん…??」

ソファーの上に体育座りで座りながら、私の名前を呼んでくれる燈輝…

「…燈輝。
こんな時間に起きてちゃダメでしょww
……どうしたの??」

燈輝の隣に腰を掛ける私。

「ぅぅん。
何でも無いよ…??
何か、寝れなかっただけだから。」

「…輝に何か言われちゃったの??」

「だから、何でも無いよ…」

「嘘つき。
嘘ついたら、メッ!でしょww」

「クスッッッwww」

「いい顔で笑うじゃん。」

「えー??」

笑い過ぎて涙が出てきたらしい燈輝。



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