幼なじみの二人。*+ -完-
輝、私をそんな瞳で映さないで…。
こっちまで、悲しくなっちゃうから。
輝を支えきれなくなっちゃうから…っ
輝が……
輝が、どっか行っちゃいそうで怖いんだよ……
もぅ、離れるのはこりごりだよ………
そんな思いを込めて、私は精一杯。
輝を抱きしめ返した。。
「光……
震えてる…っ」
震えてるぐらい私にも分かってる。
「でも、でも……っ!!!!!
少しだけでもいいから、このままがいい。」
次第に、私が顔を埋めていた輝の黒のYシャツの胸当たりの色が濃くなっていた……
輝の胸の中でどれぐらい、泣いちゃったんだろ……
輝は、何も言わず黙々と私を抱きしめてくれていた…
こう言う所が、輝の優しい所……
こうやって、何時も傍に居てくれた。
本当に、優し過ぎると思った事は何回もあった……
私は、輝に甘え過ぎてたのかもしれないんだ……
私は輝が居ないと多分。
何も出来ない………