学校の王子様!!②
「ねぇ…雅翔…」
「ん?」
「…雅翔のって印、つけて?」
「なっ…!!…ごほっ、げほっ…はぁ!?」
「やっぱ…ダメ?」
「いや…ダメじゃないけど…その…」
……俺なんか女に見れないとか…?
不安が胸に押し寄せる
「雅翔は…俺が嫌いなの…?」
脅しとかじゃなくて、率直な疑問
「…あ゙ぁー。…ったく…」
肩が強張る
呆れられた…
「可愛すぎんだよ。もう止めても無駄だからな」
「へ…?」
ベッドに押し倒されキスされる
「ん…ぁ…」
離した唇が耳元に寄った
「好きだ…っ」
いつもより何十倍も身体が火照った
耳元にあった唇が今度はキスマークに向かった
「ぁ…」
身体全体が熱いはずなのに、雅翔の唇が触れたとこは炎が当てられたようだった
「どれくらい付けて欲しい?」
晴香さんの付けたキスマークを消した後、意地悪そうに俺を見つめる
――どうせわかってるくせに…
「いっぱい付けて」
少し拗ねたように言ってしまった
「はいはい」
わかってたと言う顔で俺の身体に手を伸ばした
ギシとベッドが軋む
それと同時に胸の鼓動が跳ね上がる
「咲羅…」
耳元の声が酷い催眠薬のようにクラクラした