学校の王子様!!②







「雅翔ー!」


「ん?」


「お風呂上がったー!」


ぎゅうっと俺に抱き着いて顔を胸に埋めてくる

可愛いなあ

しかも風呂上がりでまだ少し濡れてて

いつも白い肌がピンク色で

髪縛ってるからうなじが見えて

エロい


「えへへっ…。大好き」


「ちょっ…お前、反則…っ」


思わず赤面

この天然…!!


ここリビング!

全員集合してる!


「咲羅ってあんなにデレるのか…?」


「知らなかった…」


「ラブラブだねぇ」


「雅翔くんのこと大好きなんだね」


…どうしよう

目茶苦茶恥ずかしい

全校生徒の前でコケるよりも恥ずかしいかもしれない


「ほら雅翔くん、お風呂あいたから入ってきな」


「ありがとうございます藤(フジ)さん。ではお言葉に甘えて」


「堅苦しい敬語だね…。まあ仕方ないか」


藤さんは咲羅のお父さん

面倒臭いから名前で呼んでくれと言われた

晴香さんも詩乃さんも麻由さんもお父さん呼びだが

俺だけ藤さん呼びを強制された


「咲羅は、お風呂の説明して。椿は、服貸してあげな。蘭は、バスタオル持ってきて」


「はい」


「面倒臭い…」


「はーい。行こう、雅翔」


「あ、うん」


俺のこと嫌いでも藤さんの言うことは聞くんだ…

さすがって感じがする

見た目は若くても立派な父親だ

尊敬する
















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