学校の王子様!!②
「じゃあ雅翔は?染めてるの?」
「ん?俺?」
でも染めてるにしちゃあ綺麗だよな…
「俺も地毛、一応イタリア人の血が入ってるらしい」
「あぁ、イタリア人!納得!」
「何が…?」
「女たらしなとこ!」
「お前…イタリア人に失礼…」
「なんかフェミニストって感じ」
「無視か…」
でも本当にキャラメル色だな…
それに美形だし
俺にはもったいないくらいカッコイイ
「雅翔の髪…触っていいか?」
「いいけど…?」
「そっか!」
そっと毛先に触れる
うっわー、雅翔の髪…サラサラだ
羨ましい…
「なぁ、咲羅…」
「んー?」
「なんか、触ってるっていうより撫でてねぇか?」
「あ、ホントだ」
毛先から徐々に上がっていって終いには撫でちゃってた
「まあ、髪だし。いーよね?」
「はぁ、いいよ」
「やった」
なんか雅翔って猫みたい
まあいつも猫被ってるし…ピッタリだよな
あんまり人に懐かないし
よく甘えるし
「可愛い…」
雅翔に聞こえないようボソッと呟いた
前、可愛いって言ったら酷い目にあったからな…
聞こえてたら絶対何かされる
「誰が可愛いんだよ」
…聞こえてた
「なんでもない」
ここはシラをきるしかない
「ふーん…」
絶対バレてる
後が怖いんだけど…
「咲羅、後で…な?」
その王子様スマイル…怖いです