学校の王子様!!②








「なぁ、咲羅」


「え、何!?」


何かされるのか!?


「そんな驚くなよ…」


「え…、いや、だって」


あの後だし、何かされるのかと…


「あのさ、30日…暇か?」


「…暇だけど…?」


「そっか、じゃあ二人でどっか行かないか?」


「二人で!?」


「嫌?」


「いやいやいや、嫌じゃないよ!嬉しい!」


雅翔と二人でお出かけ!

付き合ってから初めてかもしれない…

今までは雅翔の家くらいしか行かなかったから

楽しみだなぁ


「でも…どうして?」


「いや…ちょっと、な」


「え?ハッキリ言ってよ!」


「~っ!裕輝に聞け!」


「え!?何!?言えないことなの!?」


「別にそういうわけじゃねぇよ…?」


「じゃあ…」


「でも、俺からは言いたくないの」


雅翔って…


「恥ずかしいとわがまま言い出すだよね」


「は?誰が?」


「なんでもない」


「教えろよ」


「お互い様だろ?雅翔が教えてくれるなら俺も教えるよ」


「……じゃあいい」


そんなに言いたくないのか…

じゃあ今度羽山君に聞こう


「そろそろ部屋行こう」


「もう?」


「早く二人っきりになりたいから」


「…反則だろ」


片手で顔を覆っている雅翔は恥ずかしさを隠してるって最近わかった

少しずつ雅翔のことがわかりはじめた

そんな少しのことが堪らなく嬉しい
















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