学校の王子様!!②





「本当、どうして君が咲羅の彼氏なのか。理解できないな…。まあ、今日はここまでにしよう。俺も時間がないしね」


携帯を取り出しどこかにかけ始める


「それじゃあ、また会いましょうね。社長さん」

「は…?」


その言葉の意味を詳しく話さないまま篠田は俺に背を向けて歩き出した

また?社長?なんでわざわざそんなこと…

くっそ…ムカつくな

まるで篠田には何もかもが分かってるみたいで…


「俺は……咲羅の彼氏…なんだ」


誰に何と言われても、それは変わらない

咲羅は俺を好きだと言ってくれた

俺も咲羅が好きだ

だから、だから……


「絶対別れない…」



もう17時だ…、咲羅の家に向かわないと…

…咲羅は我慢しているのか…?


『咲羅を幸せにすること』『咲羅を泣かせないこと』『咲羅に我慢させないこと』


……ダメダメじゃねぇか…俺

泣かせて、我慢させて、幸せにすることすらできない

側にいてやることも、話を聞いてやることも、笑ってやることもできない




俺って…馬鹿だよな…




きっと自惚れてたんだ

咲羅は俺からは離れていかないと

俺には何でも話してくれると



それで咲羅を傷つけた



…ごめんな、咲羅













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