みずたま
「あのさ・・・梨理」

成也さんが話し始めた。私はずっとうつむいたまま。

「俺から言わなきゃいけないことだった。俺も梨理のことが好きだ。付き合ってくれない??」

え??成也さんが誰を好き??うち??

「ほんとに言ってるんですか??」


「うん。付き合ってください。」

頭を下げられた・・・

返事はもう決まってる。


「はい。お願いします。」

私はうれしさのあまり泣いてしまった。

「泣くな。どうして泣くの?」


「うれしくて・・・」


「そっか。彼氏と彼女だからね。敬語はダメだよ。さん呼びもやだ。」


「ですね。でも敬語じゃないと・・・何って呼べばいいですか?」


「まぁ徐々にね。成也くんでいいよ。」


「頑張ってみます。」


「はい。呼んでみて??」


「え??成也くん。」


「いいね。俺放課後学習だから行くね。梨理。」


「あ!!頑張ってくださいね。成也くん。」

成也くんは帰って行った。
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