プレゼントは突然に
「でも希乃って嵐のようにきたよねぇ。」

「何で??」

「だってぇ、うちは(高校)入学とらないもぉん。」

「めずらしいことですのよ…。」

「それは…。」

…おじいちゃんの推薦。

「推薦されたの??」

「いやっ、なんかここしかなくて!!」

「へぇ…なんか前の学校で問題起こしたの??」

「希乃さんならやりそうですねぇ…。」

「ちょっとあたしがまるでバカみたいじゃんっ!!!」

みんなにはおじいちゃんが学園長だってことは秘密。

…別に隠したくて隠してるわけじゃないけど…

「でもこのクラスにも庶民の人はけっこういるからっ♪」

「そうなの??」

「まぁ、30%くらいかなぁ…。」

「少しじゃん…。」

落ち込んでいるあたしを励ますようにエリノが明るく言った

「大丈夫!!もう希乃はあたしたちのトモダチだよっ☆」

「そうだねっ!!ありがと3人とも。」

「あっ、先生きたぁ!!」

「やべっ!!」

がらがらと教室のドアが開いた。

「席について!!」

このクラスは1-6そしてその担任は…

「おはよー!!みんな金ばっか目言ってない??勉強も大事だよぉ!!」

…金持ちな学校にもこんな熱血教師がいるもん?!

「あたしの名前覚えてる人ぉ??」

朝からハイテンションなこの先生は林 由美子。

昨日会ったばかりなのにもう覚えてしまうほどの存在感…

「みんな昨日言ったけど委員会とクラブきめた??」

林は手に持っていた紙を配り始めた。

「希乃!!」

後ろから声をかけてきたのはエリノだった
< 3 / 10 >

この作品をシェア

pagetop