プレゼントは突然に
「こんちわぁ!!」

隼人があいさつをすると奥からちらほら返事が来た。

「おぉ隼人!!」

薄暗い部屋から出てきたのは3年生っぽい背の高い男の人

隼人と比べるとすごい違い…。

「部長、こいつここに入りたいって!!」

「隼人の知り合いなら歓迎するよっ、まぁこっち座って。」

その男の人に案内されて奥のいすに座った。

「はじめまして。僕は神崎 真斗。この部の部長を務める

 3年生。よろしく。」

「よ…よろしくお願いしますっ!!」

「名前は??」

「希乃です。」

「希乃ちゃんかぁ…。」

神崎は笑うと言うより微笑ようにわらった。

「あの…この部活は何なんですか??」

…1番聞いてみたかったこと。

 この部活はなんなのか…

「希乃ちゃん、知らないで入ってきたの?」

「…えっ?」

神崎はおなかを抱えて笑い出した。

「この部は依頼されたことを主にするんだけど、それがけっこうハードで。」

「ハード???」

あたしが聞き返すと隼人が言った。

「まぁ、要するに怪盗してりゃいーんだよっ!」

…怪盗??ってぬすむひとのこと??

「って、それ犯罪じゃないですかぁぁ!!」

「そう言われちゃったらしょうがないんだけど…。」

神崎は困りながらも笑っている。

「だからあんまり女がいねぇんだよ。」

「へー…えぇっ!?」

…ってことはあたし1人??

あたしは急いで辺りを見回した。すると奥のほうに髪の長い女の人がたっていた。

「じゃぁ詳しい内容は後で説明するから、この入部届けを書いて。」

「はぃ…。」

あたしは内容の意味があまり分からないまま入部届けを書いた。

「がんばれって希乃ちゃん。」

神崎は微笑む…

「は…ぃ。」

あたしは急に熱くなった顔をおさえて返事をした。
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