プレゼントは突然に
「はぁぁぁぁい???」

驚きのあまり口が開く。


「なんかすっごい宝が盗まれちゃうらしいから守れって!!」


「そんなんでパリに行くんですか!?」


「まあね♪」


神崎はまたいつものように微笑む。


「じゃぁ行きますか…。」

「どこにですか!?」

「飛行機。」

「あぁ空港に。」

…そこまではふつうなのかぁ。


「ちがうわよ。うち(学校)の飛行所にいくの。」

この間奥にいた女の人が言った。

「そんなのがあるんですか??」

「まぁこの部だけが使用してるんだけどね。」

「すごぉーい!!!」


「紹介が遅れたけどあたしは副部長の桜奈(おうな)よろしく。」

その人はとても美人で女のあたしでも見とれてしまうほどだった。




「じゃぁ行きましょう。」


…緊張する。この先何が起こるのかと思うと…



「大丈夫俺がついてるから。」



「…隼人。」



「何かあったら俺が全力でお前を守ってやるからさ、安心しろ。」





…なんでだろう





このときの隼人は神崎部長より少しだけかっこよく見えた。




あたしたちは屋上にあるという飛行所に向かった。













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