海の欠片~奇跡が繋いだ愛~
「それじゃぁ、伴奏者やってくれる人ー!!」


クラス委員長がしきり始める。


「沙羅やらないの?」


明菜が私に聞く。


私は三歳のころからピアノをならっていた。


でも、それを知ってるのは…


憂磨、明菜、健くんしかいない。


「わ、私本番に弱いし…」


「大丈夫だよ。」


私が弱音をはいてると、後ろから健くんが笑顔で言う。


続いて憂磨も…


「大丈夫だって!沙羅ならできる!!」


すごく迷う…


みんなが大丈夫っていうと本当に大丈夫な気がするから…


でも失敗したら…


そう考えると自信がなくなる。

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