キス魔なキミはワケあり甘々王子様②

――――――――――――――
―――。


「離せよ!」

「いや!!だって・・・あんな女の子
ほっといてもなんもないでしょ?」


光の心にこみ上げるのは・・怒りのみ
だ。



なぜら・・もちろん、

快李を馬鹿にするからだ・・。




「おい・・」

「ひっ、光?」

「お前に何の権利があんだよ・・」




光は、ふいに

その女の胸倉を掴んでいた。



「ひっ、光・・ほんとにどうした
の?」

「だから・・お前に快李を馬鹿にする
権利がねぇっつってんだよっ!!」

「ごっ、ごめんなさい・・ヒック」




光がきつく睨みながらそう叫ぶと、
女の子は泣き出した。



そこで光は正気に戻る。



「あっ・・わりぃ・・」

「ヒック・・いえ。私が悪いので・・」

「ごめんな・・・」


< 34 / 72 >

この作品をシェア

pagetop