キス魔なキミはワケあり甘々王子様②
「だ・か・ら!!二人の世界に入るの
だけは俺がいる限りやめろっつの!!」
どうやら、
数秒あたしたちは無言で見つめ合ってた
みたい・・。
でも、
なんで“だ・か・ら”ってだからを
強調すんのさ・・。
もしやの・・オネエ系!?
「一条サン・・俺のことオネエとか
思ってねぇよな・・?」
「えっ・・・」
「快李・・分かりやす過ぎだから」
はぁ!?
あたしは悪くなくない?
けど、問いかけて来てる
西崎クンが怖すぎてこれ以上は
なんも言えないや・・。
「もう、ほっとくか」
「えっ・・?う、うん」
―――グイッ。
「はぁ!?待てよ!!」
去ろうとするあたしたちを、まだ西崎
クンが止める。
「しつけーな・・。だからいっつも
2位なんだろうーが・・」
「てめー!!!」
光は、嫌味を西崎クンに言って
あたしの腕をもっと強く引っ張った。