君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「用事って、、、また江口さん?!」

「いや、違うけど、、、」

「…しょうがないわね、待ってるから。えぇと…Michiで」

「ありがと」


長くは待たせられないから、早く要件すませなきゃなぁ、、、


「先に聞くけど、どこに行ったの?」

「………海」

…海?!きゃーっ!

…とか言わないでよね、恥ずかしいから。


「海?!きゃーっ!」

…言ったよ、この子。


これ以上話させてると、せっかく待っててもらう意味も無くなるほど聞かれそうで、あたしは逃げ出すように席に戻った。



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