君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



「じゃ、あたし帰るから」


クルリと身を翻して、あたしは早坂に背を向けた、、、

…それが間違いだったのか。


背後から伸びてきた腕に気付いたのは、がっちり腰にそれが巻き付いてからで。


「俺が好きなんだから、いいんだよ」

…よかねぇよ!ナルシストか、お前はっ!


「ここで、制服脱いでみる?」

「はぁ?!」

「俺、ずっとしたかったんだよね~、大槻と」

…変態かっ!キモいわ!


「女のお前が、俺の力に勝てると思うか?おとなしくヤられろよ」

…セクハラだぞこら、男女差別だ!

て、違う違う。



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