君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



酷な質問だと思う。
でも、気になったし、高田がその話からどのあたしを好きになったのかも、気になった。



「うーん、美人なのに男勝りで、最初は可愛いと思ってたけど、付き合っても女にならない、、、とか?」

美加、ビンゴ!

「あとは、、男の話だから聞かない方がいいかも」

「はぁ?!」

言いなさいよ、つうか言え!
と睨むと、高田は、声を落として言った。


「キスにたどり着けば、後はすんなりイケそう、とか?」

「うえぇ、、、」


「俺はそうは思わないけど!俺はお前の硬派なところが好きだし!」

「あ、ありがとう」

真っ赤になる高田。

友達として、また接して。と言ってくれた高田は、あいつとは違う。



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