君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて



冬の屋上で、制服を脱がされるのは、、、寒い。

だんだん腹立たしくなってきた。

めんどくさいから、されるがままになってみたけど、そろそろ限界かもしれない。


「その手、、、離さないと不便じゃ…ない?」

…あたしが逃げるのに、ね。


「う…ん、、不便」

あたしのうなじに顔をつけながら、あたしの両手を抑えていた手は、スルスルと胸元へ移動していった。

…だから、キモいわ!


「ちょっと、、、っ」

…我ながら演技がうまいな。

しかも、なんでこんな危機で冷静でいられるんだろう、、、

こういうとき、普通は恐がって、助けを呼ぶでしょう?



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