君の胸に鳴る音を、澄んだ冬空に響かせて
…急に膝が震えてきた。
涙を拭うことも出来ずに、あたしはその場に崩れ落ちた。
「明っ!」
「明ちゃん?!」
「あきらっ」
…3人の声が、遠くに聞こえた。
ただ…頭の中が真っ白で、冷たくて、恐怖と安心が入り交じった感情がぐるぐる回っていた。
あたしは静かに、涙を流していた。
その間、誰があたしの肩を抱いていてくれたのか、覚えていない。
ただ、店長の計らいで、急きょMichiの前に「準備中」の札がかけられた。
ごめんなさい、店長。
ごめんなさい、広瀬さん。
ごめんなさい、お客様。
ごめん、、、